『へんな判決』という本に面白い判例が載っていたので紹介します。
1968年にアメリカのミシガン州に住む主婦が歯科医院で「親知らず」を抜歯したところ唇の感覚がなくなってしまいました。治療に使用していたドリルが途中で折れて金属片が顎に埋没してしまったのが原因だそうです。明らかな医療ミスです。その結果、唇の感覚がなくなり、キスの快感がなくなり夫婦生活がうまくいかなくなったというのです。
この主婦の訴えにミシガン州裁判所は7年かけて「キスの快感代」を計算しました。そのお値段が当時のレートで8250万円。ミシガン州裁判所によるとキス1回あたり3500円の価値だそうです。
遺失利益(本来得られるはずだった利益)の賠償ということでしょうかね。8250万円とはビックリです。さすがアメリカですね。
■親知らずの抜歯のリスク
上の判例では明らかな医療ミスがあったわけですが、親知らずの抜歯には神経損傷のリスクが伴います。特に下顎の親不知は神経の近くに位置しているのでリスクがあるそうです。抜歯の際には必ずと言っていいほど歯科医師からリスクの説明がされるはずです。
僕は親知らずを抜いたことがありません。左の上顎の親知らずが虫歯になっているので抜歯を勧められているのですが、なんか怖いので放置しています。上顎は神経損傷のリスクもほとんどなく痛みも少ないそうなんですけどね。
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