日本の歯医者さんが治療を数回に分ける理由

■日本国民は世界でダントツに歯医者に通っている

先日放送されていた日本テレビの『ネプ&イモトの世界番付』で日本国民は世界一歯医者に通っていることを知りました。「日本は全然予防歯科が進んでいない」とか聞いていたのでこの結果は意外に思ったんですが、ちゃんと1位の理由も紹介されていました。

世界番付 日本の歯医者

その理由は、「歯の治療が数回にわたって行われるため」というもの。ここで「えっ!?」です。だって僕は数回に分けて通院させられるのは医療的な合理性があるからだと思っていましたもん。つまり数回に分けた方が良い治療ができるんだろうと思っていたわけです。でも違うようです。

実際、カナダ人の方が「カナダの歯科医院は1回で治療は完了する。日本の歯科だと何度も通わされるから不満だよ」的なことを話していました。1人の見知らぬカナダ人の意見を聞いて「これが世界の常識だ」とは言いませんが、どうやら日本の歯科医院が数回に分けて治療する理由があるようです。ってなことで調べてみました。

 

■月の平均診療報酬点数が高くなると厚生局に目を付けられるから

僕が調べた限り理由は2つ浮かび上がりました。第一に「一人平均の診療報酬点数が月1500点以下(患者負担で4500円以下)に制限されているから」です。

法律で決まっているわけではないのですが月平均の診療報酬点数が1500点を超えると、厚生局から目を付けられて、場合によっては個人指導を受けることもあるそうです。

厚生局が目を光らせているのは不正請求です。『儲け主義の歯科は無駄にレントゲン撮影をする』とかって聞いたことがありますが、平均診療報酬点数が目立って高い歯科医院があれば厚生局は不当な治療がなされているのではないかとマークするのでしょう。それを嫌って歯科医院は患者の診療報酬点数をコントロールしやすくするために数回に分けて来院させるようです。

 

■回転率アップ(キャンセル対策)のため

第二に、回転率アップです。まず認識しなきゃいけないのは、1人の患者さんに2時間かけて一気に治療するのも、1回30分で4回に分けて治療するのも歯科医院の収益額はほぼ同じということ。正確には再診料があるので数回に分けた方が売り上げは増えますが、再診料は400円程度です。会計処理や器具の取り換えたりするコストを考慮すると収益アップとは言えません。むしろ一気に治療した方が効率的だし儲かります。

それでも数回に分けて来院させるのは回転率アップが目的です。2時間かけて一気に治療しようと計画していた患者がキャンセルした場合、2時間分の売り上げがゼロになってしまいます。保険治療メインの歯科ではキャンセル料を請求するわけにはいきませんから経営的には大打撃です。キャンセルのリスクを最小限にするためにも短い治療時間で数回に分けて、なんなら患者を少し待たせるくらいの方が歯科医院経営を考えた場合は理に適っているわけです。

 

■まとめ

日本の歯医者さんが治療を何回に分ける理由は「診療報酬点数のコントロール」と「回転率アップ(キャンセル対策)」です。(※もちろん医学的に治療を数回に分けることに合理性がある場合もあります)

この理由だけ聞くと、『歯医者さんの都合で患者に迷惑かけないでよ!』と思うんですが、よくよく考えると仕方ないですよね。一部の悪徳歯医者さんのせいで診療報酬点数について暗黙のルールができてしまい、患者がキャンセルしたら大赤字になるんですから苦肉の策です。日本の保険メインの歯医者さんも「できれば1回で治療したいよ!」というのが本音かもしれません。

思い返してみたら、僕がSBCデンタルスタジオで保険外で虫歯治療をしてもらった際には1発で治療が完了しました。で、SBCデンタルスタジオはドタキャン禁止でキャンセル料があります。個人的には保険の歯医者さんもキャンセル料を請求できるように法改正しても良いのかなって思いますけどね。
 

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